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房総頼朝伝説(32) 故郷忘じ難く候

平家物語巻第十一の三、「嗣信最期」。
源義経につき従い、身代わりとなって討ち死にした佐藤継信の最後を描いた、主従愛に涙してしまう一章です。
冷徹なイメージの頼朝さんにも、こんな泣かせるエピソードがあれば少しは人気が出るのに・・・

実はあるんです、それも房総に。
館山市神余(かなまり)の大高尾地区には、この「嗣信最期」を連想させる頼朝と忠臣の伝説が残っています。

今回は、その主従愛あふれるエピソードと共に、神余の地に残る伝説も紹介します。


館山市上ノ台集会所。そのすぐ下に貯水池があります。

DSCN4328.jpg

更にその奥のニワトリ小屋みたいなの、これ実は井戸です。
頼朝が地面に矢を刺して掘り当てたという「大井戸」です。

DSCN4330.jpg

集会所で縫い物をしていた往年の美女たちに確認してみました。
「こ、これ、頼朝の大井戸で間違いないスか?」
「ああ、そうだよ」
「やった~ヽ(*´∀`)ノ!」
「あたしが子供の頃は洗い物とかに使ってたんよ」
「今は・・・何つーか・・・(´∀`;)バッチイ感じ・・・」

頼朝は六兵衛という者の家で休息、貧しかった六兵衛ですが頼朝を中の間に招き入れて歓待します。
感激した頼朝は六兵衛に「中ノ間」という姓を与えました。
以来、六兵衛の子孫たちは「中ノ間」姓を名乗り続けてきましたが、明治になって役所への届出の際、「ノ」の字を入れ忘れてしまい「中間」さんになってしまったとの事です。

「この間抜け話って本当なんスかねw」
「あ、中間さんならこの人(と言って中央で縫い物してたお婆さんを指差す)」
「・・・え?え・・えええっ!?た、大変失礼しました!!!

「そん時(頼朝来訪時)の家は今の家と場所が違うけどね。「ノ」の字が抜けた話はホント。
時々あんたみたいな人が来るんだけど、あたしもこれ以上詳しい事は知らないのよ~」

DSCN7325.jpg

「・・・ところでこの辺に『コンメイサマ』っての知りません?」
「コンメイサマ?」
「はい、コンメイサマ」
「それキンメイサマじゃない?」
「あ?ああ!それですそれキンメーサマ!」
「あーキンメイ様ね」

実は、『コンメイサマ』は『金明様』というのを勝手に「こう読むのだろう」と思い込んでいた読み方。
金明様の情報は極めて少なく、こちらのサイト以外にほとんど情報が無い。
要約すると、

・・・江戸時代末期の1830年、「中ノ間てこ」という女房が畑で人骨を掘り当てた。
霊能者に相談すると、
「この骨は伊豆国住人で頼朝家臣の金子五郎源信明の骨、彼は頼朝に従い安房に渡ったが腕を負傷しており、足手纏いになるのを嫌って自決した。
今は故郷の伊豆を望めるところに埋葬して欲しいと願っている」との事。
そこで現在の地に葬り祀ったところ、付近漁師の信仰を集め、一時は茶屋が立つほど賑わったという・・・

以前もこの辺探し回ったんだけど、南総特有の「やぐら(山腹や崖などをくり抜いた、墓や仏像の安置場所)」だらけで確認が大変過ぎてギブしてたんですよね~。
DSCN7346.jpg

「キンメイ様ならそこ左いってまた左いった別荘のところだよ。バイクならこっから2,3分だな」
、という事は歩っても10分程度、バイクだと見落とす可能性あるから歩ってくか。

DSCN7343.jpg

し、失敗した

DSCN7342.jpg

急勾配キッツいぇえええ!ぜーぜーいいながら10分以上。
あ、アレ別荘なんかな?もっと洋館的なものを想像してたんだけど・・・
う~ん・・・

DSCN7341.jpg

ん?え?あ!これだ!

DSCN7340.jpg

祀られてるというより、正直・・・不法投棄されてるみたい・・・

DSCN7339.jpg

頼朝伝説中で難度AAAだと思ってた「金明様」が目の前にある。
(決してスーパーマリオの1upキノコではない!)

DSCN7330.jpg

前述の通り賑わった金明様ですが、賭場でも建ったのでしょうか、警察が介入してきて茶屋は取り壊され集会も禁じられました。
今はもう誰も来ません。

鎌倉に入った頼朝は、その後二度と安房を訪れる事はありませんでした。
頼朝の死後、幕府内での権力争いが激化し、安房に勢力を誇った三浦氏が滅ばされます。
代々親族間で殺し合っていた源氏も滅びました。
更に時代が下り、かつて源氏の白旗の下に集った安西氏と丸氏の間にも諍いが生じ、安西氏滅亡。
戦国時代には新参の里見氏が房州を制圧、丸氏は恭順を余儀なくされましたが、没落していた名門千葉氏は反発して北条氏を頼り、敵味方に分かれます。
千葉氏は小田原攻めで北条氏と共に滅亡、丸氏も里見改易で滅亡しました。
明治になってお茶屋が建って、一時期騒がしくなったけどあっという間に静かになりました。

金明様は今この時も、ここ神余の道端で故郷の事を想い続けています。
DSCN7336.jpg


より大きな地図で 房総頼朝伝説 を表示
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